定額聴き放題でユーザー開拓 オトバンク、「オーディオブック」事業展開 (1/2ページ)

オーディオブックを利用するユーザー
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 ナレーターや声優が朗読した本を聴いて楽しむ「オーディオブック」市場は、米国が大きく先行している。自動車大国という特性を背景に、カーオーディオを楽しみながら自動車を運転するという文化が古くから根付いているのが理由。また、文字を読めない層が一定の割合で存在しており、2016年度の市場規模は約2600億円に達するとみられている。

 これに対して日本は普及が遅れており、市場は米国の50分の1程度に過ぎない。しかし、オーディオブック事業を展開するオトバンクの創業者、上田渉会長はスマートフォンスピーカーのさらなる普及や、超高齢社会の進展も背景に「潜在市場規模は1000億円」とみており、配信サービスの全面リニューアルにも着手した。

 上田会長の祖父は緑内障を患ったことから目が不自由になり、「テレビの真横にソファを置いて野球中継の音を聞いている姿や、虫眼鏡を片手に書籍と格闘する姿を鮮明に覚えている」という。

 こうした記憶を踏まえ「目だけでなく耳でも読書を楽しめる世界を実現したい」という思いで、オーディオブック事業をスタート。2007年に「FeBe(フィービー)」という名称のサービスを開始した。ランニング中や電車・車での移動時間、家事の最中など生活のあらゆるシーンで“ながら読書”を楽しめ、最高4倍まで再生スピードの調整が可能な点などを売り物としている。

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