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「AIが 写真で挑む 俳句かな」 写真を基に俳句を詠む人工知能「一茶くん」開発への挑戦 (2/2ページ)

 AIがトップ棋士を破ったことで話題になった将棋や囲碁の「最善の一手」と異なり、「何が良い俳句か」に絶対の正解はない。良しあしの基準をAIにどう学ばせるかは模索中だ。それでも、専門家が高く評価する作品が生まれたケースもあり、川村教授は手応えを感じている。

 医療などさまざまな分野でAIが著しく進歩する中、データから導かれたAIの判断を人間が受け入れられるかどうかも重要と考える川村教授。「五七五で心情を切り取った作品を詠み、出来栄えを句会で議論する俳句には、AIが解決すべきテーマが詰まっている」と話す。

 ゆくゆくはAIが句会での論評に参加し、作品の良さを説明できるようにするのが目標。「人間と対話し、納得してもらえるようになれば、AIが人の心を理解したと言えるのではないか」と意気込んでいる。

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