ソフトバンク、スプリントCEOをCOOに起用 連携維持、財務など担当

 ソフトバンクグループは3日、同日付の最高執行責任者(COO)の人事を発表し、取締役で傘下の米携帯大手スプリントの最高経営責任者(CEO)を務めるマルセロ・クラウレ氏(47)を充てた。グループ企業と投資先の財務や営業目標を達成させる役割を担うとしている。スプリントとの連携を維持する狙いもありそうだ。

 スプリントは4月末、同業TモバイルUSとの合併合意を発表した。ソフトバンクグループは合併新会社の経営の主導権をTモバイル親会社の欧州通信大手ドイツテレコムに譲る。ただ、クラウレ氏はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長とともに合併新会社の取締役に就任予定。孫氏はクラウレ氏とタッグを組み、新会社に一定の影響力を持ちたい考えもあるとみられる。

 ソフトバンクグループのCOOは4月1日付で宮内謙氏が退任した後は空席だった。クラウレ氏はボリビア出身。米国で携帯販売店を起業し、成功した。

 スプリントは2日、2018年3月期決算を発表し、最終損益が73億8900万ドル(約8000億円)の黒字となった。通期で黒字を確保するのは11年ぶり。経費削減と契約者の増加が寄与したほか、トランプ米政権による法人税減税も追い風となった。