フェイスブック、AI活用し不適切投稿を削除

 米交流サイト大手フェイスブックは2日の開発会議で、人工知能(AI)技術を活用し、テロリストの動画やヘイトスピーチ、ポルノといった不適切な投稿を利用者が閲覧する前に抽出し、削除する取り組みを進めていると発表した。今年1~3月に過激派組織「イスラム国」(IS)やアルカーイダに関連する200万近くの投稿を削除した。昨年10~12月の約2倍に上る。99%は利用者の指摘を受ける前に削除したという。

 AIで書き込み内容を読み取る仕組みを、輸血の際の血液募集や自殺予防といった社会貢献にも活用。自殺予防では、投稿内容や友人らの絵文字の反応、メッセージ欄のやりとりから優先度を判断し、電話相談などを案内している。開発者は「こうした取り組みを広げたい」と述べた。(サンノゼ 共同)