「スイッチ劇場第2幕」へ 紙で勝負、“原点回帰”する任天堂 (1/3ページ)

 任天堂が家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」と段ボールを組み合わせて遊ぶ「ニンテンドーラボ」を発売した。工作好きな子供など新規顧客層の開拓が狙いで、昨春発売したスイッチの販売を後押しできるかが焦点。明治時代に花札製造で成長した同社が紙で新たな勝負に出る。

 スイッチ劇場第2幕

 「ラボ」の最大の特徴は自ら工作した段ボールの部品がスイッチのコントローラーと連携し、ユーザーが身ぶりなどをゲームの画面に反映、体感もできること。コントローラーに内蔵された傾きを検知するジャイロセンサーや、物体の動きを捉える赤外線カメラ、細かな振動を再現する部品などの技術を駆使している。

 2017年3月3日に発売され、販売好調なスイッチだが、課題は若年層の開拓にあった。任天堂が同年10月に開示した米国でのスイッチ購入者調査によると、家庭内で最も購入意欲が高かったのは20代から30代で全体の63%。15歳以下は同10%にとどまっていた。

 そこで投入するのがラボだ。ジェフリーズ証券のアツール・ゴヤール氏は、ラボの発売は「スイッチ劇場第2幕」であり、「若い世代開拓の始まりでコアゲーマーからの転換」を意味すると分析した。

 16年6月に1万3360円の年間安値を付けた任天堂の株価は、スイッチの販売好調などを背景に上昇基調を強め、今年1月24日の取引時間中に4万9980円と5万円目前まで迫った。しかし、米国株の高値波乱なども背景に、ここ1、2カ月は4万5000円前後でもみ合っている。

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