ゼロックス、富士フイルムと再び協調 買収差し止め仮処分に上訴

 米事務機器大手ゼロックスは4日、ニューヨークの裁判所が出した富士フイルムホールディングス(HD)による買収を差し止める仮処分決定を不服として上訴したと発表した。富士フイルムとの協調路線に戻る。

 ゼロックスは1日、買収に反対する大株主のカール・アイカーン氏らとの和解を発表したが、和解は3日に失効。辞任予定だった買収推進派のゼロックスの現経営陣が残留することになり、4日に再び方針転換した。

 アイカーン氏らは「ゼロックス経営陣は自らの利益を追求し、株主の信任に背いた」などとして買収阻止に向け徹底抗戦する構えで、最終的な決着までには、なお曲折がありそうだ。

 ゼロックスは4日に公表した報道資料で「差し止めの仮処分決定はニューヨークの法に反する。買収を承認するかどうかは裁判所ではなく、ゼロックス株主が決めるべきだ」と主張した。(共同)