【トップは語る】アディバ バイク市場活性化へ電動化推進


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 □アディバ社長・池田元英さん(49)

 --開閉可能な屋根を備えたスクーターが主力のイタリア発祥のバイクメーカーだ。製品の特長と実績は

 「屋根付きスクーターは、寒さや雨をしのげることが特長だ。ツーリングで風を感じたいときは屋根を折り畳みトランクに収納できる。バイクと乗用車の中間を行く効率的な乗り物を目指したイタリア人の創業者、ニコラ・ポツィオ氏のアイデアを形にした。まず2001年に二輪タイプを量産化し、04年に特許を取得。その後、三輪タイプを発売し、バイク全体で今年3月までに累計約2万台を欧州や日本を含むアジアで販売した」

 --日本市場の開拓に向けた戦略は

 「買い物や通勤などで頻繁に近距離を移動する人を想定し、商品の選択肢を広げた。排気量400ccのガソリンエンジンを搭載した前輪が二輪の屋根付き三輪スクーターに、快適性を損なわずに小型化した190ccの『AD1 200』を追加し、日本で3月に発売した。日本を含む世界で年間5000台を販売することを目指す」

 --電動車両の展開について

 「『AD1 200』を電動化したモデルを来年、世界で発売する。1回の充電で走れる航続距離は130キロで、電池の容量を増すことで最大250キロに延ばせる。また、法人向けの電動モデル『ADカーゴ』を今年秋にも投入したい。後輪は荷物を積んでも安定走行できるよう二輪とした。前のモデルは日本郵政が導入しており、そこでの要望を踏まえ電池の性能向上なども図った」

 --17年のバイクの国内販売台数は38万台で、ピークの1982年に記録した327万台から約9割減少した

 「バイクを倒れなくするなど機能や売り方を改善する余地はいくらでもある。便利で楽しい乗り物にする工夫はもっと必要で、そのアプローチの一つが三輪だ。われわれからの刺激でバイク市場が活性化してほしい」

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【プロフィル】池田元英

 いけだ・もとひで 早大教育学部卒。1992年東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行。2003年、松下電器産業(現パナソニック)に転籍し、エネルギー事業などに従事。エナリス社長を経て、17年7月から現職。神奈川県出身。