トヨタ、取引時間中の9日午後1時25分に決算発表 「3時以降」の慣例に一石 (1/2ページ)

愛知県豊田市のトヨタ自動車本社
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 トヨタ自動車は9日、東京株式市場の取引時間中に平成30年3月期決算を開示する。上場企業の7割超が午後3時以降と、取引終了後の発表が慣例化しているが、機関決定から発表までの時間差が「適時開示」の原則に合わないことや、決算内容を踏まえた東京証券取引所での売買が翌営業日になるという問題点も指摘される。トヨタの開示時刻変更を受けて今後、取引時間中の発表が増える可能性もある。

 トヨタの開示は1時25分を予定。例年は3時で、取引時間中の発表は初めてとみられる。1時半から2部構成で説明会を開催。決算内容を説明する第1部に続き、第2部では豊田章男社長が事業全般について話す。従来の約2倍の90分を費やす予定で、同社は「時間をかけて詳しく説明するため」としている。

 東証によると、4月27日以降に30年3月期決算の発表を予定し、開示時刻を明らかにしていた1968社のうち、3時以降が1437社(73%)を占める。発表を受けて株価が荒い値動きになることを避けるためとみられる。

 ただ、「取引終了後ありき」の情報開示は問題もはらむ。東証は上場企業に「重要な会社情報の迅速な開示」を要請している。インサイダー情報の漏洩や、多くの企業の発表が一定の時間帯に集中することを回避するためだ。だが実際は、午前中の取締役会で決算内容を承認しても、3時以降に発表する会社が多いとみられる。

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