ソフトバンク・孫正義会長「戦略的持ち株会社」化を表明

2018年3月期連結決算について話すソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=9日、東京都中央区
2018年3月期連結決算について話すソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=9日、東京都中央区【拡大】

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は9日の決算会見で、同社を通信事業者から、世界一のあらゆる企業群を運営する「戦略的持ち株会社」へ移行させる考えを表明した。経営の主導権を手放すことを決めた米携帯大手スプリントも、上場の準備を進めている国内通信会社も「グループの企業群の一つだ」と断言。通信事業会社も含め、あらゆる業種の企業をグループに取り込んで300年存続する企業をつくる「群戦略」を推進する考えを強調した。

 ここ数年、公の場で繰り返し言及している群戦略を9日の決算会見でも説明した孫氏。この日は、国内通信会社を上場させることと、スプリントとTモバイルの合併後の新会社で主導権を持たないことについて「群戦略という意味では同じ意味を持つ」と述べた。両社と一定のつながりを維持し、群戦略の中核企業に位置づけるとした。

 スプリントとTモバイルの合併をめぐって孫氏はまた、「『孫はあれだけ経営権にこだわっていたのに(手放すのは)信用できない』といわれるかもしれない」と前置きした上で、「ソフトバンクの根本的な戦略は群戦略だ。組織論からすると正しい判断をした」と主張した。

 一方、国内通信会社とヤフーについては「今後も国内事業会社の中核」と力説。群戦略で傘下に入れた海外各企業の日本法人設立後の受け皿としての役割を担うことを明らかにした。