融資先調査「今回が最後」 十八銀頭取、統合へ正念場

記者会見に臨む十八銀行の森拓二郎頭取=9日午後、長崎市
記者会見に臨む十八銀行の森拓二郎頭取=9日午後、長崎市【拡大】

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)との経営統合を目指す長崎県地盤の十八銀行の森拓二郎頭取は9日、長崎県の全ての融資先企業を対象に行う他の金融機関への借り換え意向調査に関し「今回が最後になる」との考えを明らかにした。審査が長期化している公正取引委員会の承認を得るための措置だが、局面打開につながるかは見通せず、統合計画は正念場を迎える。

 FFGと十八銀は7日、前回よりも対象企業を大幅に増やし再調査すると発表。十八銀幹部は9日、自行の対象となる約8500社には幹部を含めた職員が手分けして出向き、約1カ月で意向を確かめる考えを示した。

 ただ、森氏は長崎市で開いた記者会見で、前回調査を踏まえて算定した数百億円の債権譲渡額を上積みできるかどうかは「見通しは全くない」と強調した。

 公取委は、統合後の県内の貸出金シェアが約7割となり競争が阻害されるとして、計画に難色を示している。債権譲渡に関する前回の意向調査は昨年5月、大口の数百社を対象に実施した。

 また、十八銀が9日発表した2018年3月期連結決算は、最終利益が前期比4.2%減の51億円、経常収益が7.8%減の476億円だった。