米金利上昇で新興国から資金流出加速 国際機関、年間見通し下方修正 (1/2ページ)

 【ワシントン=塩原永久】米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ基調を背景にした米金利上昇で、新興国からの資金流出が強まっている。投資マネーが高い利回りを求めて米債に向かう一方、新興国債券の売り越しが加速。世界の金融大手が参加する国際金融協会(IIF)は9日、今年の新興国への資本流入額が当初予想より430億ドル(約4兆7千億円)減少するとの見通しを公表した。

 IIFによると、新興国市場の株式と債券は4月単月で売り越しに転じた。米大統領選があった2016年11月以降で初めてという。

 今年4月に米長期金利が4年3カ月ぶりの3%台に乗せてから特に債券の売り越しが加速。4月16日~5月4日の直近のデータでは、新興国の債券市場は61億ドルの流出超過となった。

 IIFは足元の資金の動きを「13年5月の『テーパー・タントラム』を超える流出ペース」と分析。当時のバーナンキFRB議長が資産買い入れの縮小を示唆し、新興国からの資本逃避により市場が動揺した事案を引き合いに出して、警鐘を鳴らした。

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