【株式ニューカマー】人材紹介とメンタルヘルスケアで相乗効果


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 □ヒューマン・アソシエイツHD 渡部昭彦社長

 ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは、管理職や経営幹部に特化した人材紹介と企業向けメンタルヘルスケアの事業を手掛ける。両事業のシナジーを発揮、顧客企業の人手不足を解消し、生産性を向上させる。4月10日に東証マザーズ市場に新規上場した、渡部昭彦社長は「売上高の成長率を毎年10%以上にしたい」と話している。

 --高付加価値の人材紹介サービスを提供している

 「管理職や経営幹部といった比較的年収の高い人材の仲介に関わっている。当社のコンサルタントは金融、機械製造、ITといった幅広い業界で15~20年以上の経験を積み、豊富な人脈と知識を持っている。外資系企業担当のコンサルタントは多くが外国籍で、各企業のニーズに沿ったバイリンガル人材を紹介している」

 --メンタルヘルス事業が、もう一つの柱だ

 「2015年に施行された労働安全衛生法の改正で、従業員50人以上の事業所に対してストレスチェックが義務化されたことで市場が拡大している。不調者の発生予防から、早期対応、復職後の再発防止まで、幅広くカバーするワンストップサービスを提供している。とくに現場に出張するカウンセリングでは、約80人の臨床心理士などの専門カウンセラーが全国の企業に対応している」

 --どのように2つの事業のシナジーを発揮させているのか

 「人材紹介業で接触する経営幹部層から、経営課題として重要度を増しているメンタルヘルスケアに関する相談を受けることが多くなり、ヘルスケア事業への送客の機会となっている。逆にヘルスケア側ではストレスチェックで、企業に組織としての改善点を指摘する。それによって職場環境改善の施策の一つとして、人材補強を提案するといったニーズを掘り起こしている」

 --業績の推移は

 「直近3年間で売上高、営業利益とも順調に伸びている。とくにメンタルヘルスケア事業については法改正が追い風となり伸びが著しく、売上高と営業利益に占める割合も高まった」

 --今後のビジネス展開は

 「人材紹介事業については引き続きコンサルタントを積極的に採用していく。拠点は東京だけだが、大阪にも支店を置く。自社ホームページの情報の質向上と量の拡大に務め、システム投資を進める。ヘルスケア事業では、現在の東京、大阪に加え、名古屋にも支店を開設し、関東圏に集中している営業エリアを広げ、M&A(企業の合併・買収)も視野に入れて事業を拡大していきたい」

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【プロフィル】渡部昭彦

 わたなべ・あきひこ 東大経卒。1979年日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。日本興業銀行(現みずほ銀行)、セブン-イレブン・ジャパン、楽天証券を経て、2007年7月ヒューマン・アソシエイツ(現ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス)入社、同9月から現職。61歳。東京都出身。

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【会社概要】ヒューマン・アソシエイツHD

 ▽本社=東京都港区芝5-33-7 徳栄ビル本館7階

 ▽設立=1990年3月

 ▽資本金=1億6149万円

 (2018年4月10日時点)

 ▽従業員=107人

 (18年3月末時点)

 ▽売上高=19億6700万円

 (18年3月期見込み)

 ▽事業内容=人材紹介、メンタルヘルスケア