マツダ次期社長の丸本明氏 偏りなく人を見る目

代表取締役社長兼CEO就任を発表したマツダの丸本明代表取締役副社長執行役員顔写真=11日午後、東京都千代田区の帝国ホテル(吉沢良太撮影)
代表取締役社長兼CEO就任を発表したマツダの丸本明代表取締役副社長執行役員顔写真=11日午後、東京都千代田区の帝国ホテル(吉沢良太撮影)【拡大】

 車両の電動化や運転の自動化など、自動車業界が大きな転換期を迎える中で経営のかじ取りを任された。社内で早くから将来を嘱望されてきたエースだが、「責任の重さに身が引き締まる」と語る表情からは、覚悟が感じられた。

 開発者として頭角を現し、平成11年に同社史上最年少の41歳で取締役に就任。20~24年にはリーマン・ショックに端を発した世界的不況の中で、経営企画担当の役員として立て直しに奔走した。新型エンジン「スカイアクティブ」の実用化をきっかけにした“復活”を「つらくて苦しいことばかりだったが、多くの学びを得た」と振り返る。

 トヨタ自動車との提携も、小飼雅道社長と二人三脚で交渉を続け、29年に実現。「とことん話し合った。今後も(提携範囲を)拡大したい」という。

 自他ともに認める性格は「厳しくて短気」だが、「常に偏りなく人をみて、意見のまとめ方もフェアだ」と評価していた小飼氏からバトンを渡された。

 座右の銘を聞かれると、「『あくなき挑戦』だ。当社の規模で生き残っていくには、挑戦をし続けなければならない」と話した。

(高橋寛次)