【新トップ】マツダ・丸本明氏 開発で頭角、立て直しに奔走

記者会見で握手するマツダの小飼雅道社長(右)と丸本明副社長執行役員=11日午後、東京都内のホテル
記者会見で握手するマツダの小飼雅道社長(右)と丸本明副社長執行役員=11日午後、東京都内のホテル【拡大】

 車両の電動化や運転の自動化など、自動車業界が大きな転換期を迎える中で経営のかじ取りを任された。社内で早くから将来を嘱望されてきた“エース”だが、「責任の重さに身が引き締まる」と語る表情からは、厳しい覚悟が感じられた。

 開発者として頭角を表し、1999年、41歳と同社史上最年少で取締役に就任。2008~12年には、リーマン・ショックに端を発した世界的な不況の中で、経営企画担当の役員として立て直しに奔走した。同社は新型エンジン「スカイアクティブ」の実用化をきっかけに“復活”を遂げた。

 「つらくて苦しいことばかりだったが、多くの学びを得た」と振り返る。トヨタ自動車との提携も、小飼雅道社長と二人三脚で交渉を続け、17年に実現。「とことん話し合った。今後も(提携範囲を)拡大したい」という。

 自他ともに認める性格は「厳しくて短気」だが、「常に偏りなく人を見て、意見のまとめ方もフェアだ」と評価していた小飼氏からバトンを渡された。

 息子3人が巣立ち、「妻とネコ2匹」で暮らす。座右の銘を聞かれると、「『あくなき挑戦』だ。当社の規模で生き残っていくには、挑戦をし続けなければならない」と話した。(高橋寛次)