トランプ氏、薬価引き下げへ改革策 貿易相手国も新薬開発費負担

ホワイトハウスで記者らと会見する米トランプ大統領=1日、ワシントン(AP)
ホワイトハウスで記者らと会見する米トランプ大統領=1日、ワシントン(AP)【拡大】

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は11日、患者の負担軽減のため処方薬の価格を引き下げる改革策を発表した。業界内の競争促進や規制緩和を進めるほか、米製薬会社が巨額を投じる新薬開発費用について、応分の負担を貿易相手国に求めるとした。

 トランプ氏はホワイトハウスで演説し、米企業が開発した新薬を「外国が不当に安い価格でだまし取っている」と指摘した。外国では規制によって薬価が安く抑えられているとの見方を示し、「巨額の研究開発費の補助金を米国民が多く負担している」と批判した。

 トランプ氏は米通商代表部(USTR)に対し、外国との交渉で、薬価の値上げを求めるよう指示した。USTRのライトハイザー代表は声明で「全ての手段を用いる」と強調した。

 トランプ氏は薬価の引き下げを公約に掲げてきた。改革策には、値下げの障害となっている複雑な規制の見直しや、製薬企業との価格交渉を担う薬剤給付管理(PBM)の関連制度の変更を盛り込んだ。

 ただ、「抜本的な改革には踏み込めなかった」との見方から、この日の株式市場では、ヘルスケア関連企業の株価が値上がりした。