訪日客増加で不足のホテル オフィスビル転用物件が続々 都市部、観光地で 注目集める開発手法 (2/2ページ)

以前は企業の社長室だった部屋を作り替えたドーミーイン後楽園の客室。広めの窓からは周辺地域が見渡せる=東京都文京区(佐久間修志撮影)
以前は企業の社長室だった部屋を作り替えたドーミーイン後楽園の客室。広めの窓からは周辺地域が見渡せる=東京都文京区(佐久間修志撮影)【拡大】

  • オフィスビルをホテルに転用した「ドーミーイン後楽園」。訪日外国人の需要取り込みも目指す=東京都文京区(佐久間修志撮影)

 金融機関があっただけにビル周辺の同市上堤町は北陸有数のビジネス街で、繁華街や兼六園などの人気観光エリアにも近い。かつて金庫室のあった2階スペースにはフロントを設置。従業員側の壁には、金庫の扉がインテリアとして宿泊客の目を楽しませる。

 不動産サービス大手のCBREによると、平成32年までに、全国主要8都市のホテル客室数は28年末比で32%増加するが、訪日客数の急増などで、東京ではなお約3500室が不足すると見込まれている。