【ZOOM東北】青森県の物流輸送サービス「A!Premium」が好調 “官民一体”に注目 (1/3ページ)

青森県むつ市の卸売市場を訪れ、ツブ貝の品定めをするバイヤー(青森県港湾空港課提供)
青森県むつ市の卸売市場を訪れ、ツブ貝の品定めをするバイヤー(青森県港湾空港課提供)【拡大】

  • 「A!Premium」を活用する神戸市の飲食業者が青森県を前面に出した飲食店「青森ねぶたワールド」を同市三宮に開いた(青森県港湾空港課提供)

 青森県と宅配事業大手のヤマト運輸が進めている県産農林水産物の輸送サービス「A!Premium」が好調だ。平成29年度の取り扱い個数は、前年度に比べ約1.4倍に増加。県港湾空港課が28年4月から「大阪分室」を設置、きめ細かな営業によって西日本(中部以西)で利用実績を伸ばしていることが背景にある。県産品のより一層の販路拡大に向け、官民一体となった取り組みが注目される。(福田徳行)

 県は三方を海に囲まれ、年間を通して豊富な魚種が水揚げされるが、大消費地から距離があるため、流通が課題の一つだった。このため、物流面から農林水産品の販路拡大を支援しようと、県が27年4月から同社と連携し、全国で初めて同サービスを始めた。

 国内向けは青森市に荷物を集約し、仙台空港まで陸送、同空港から大阪・伊丹空港まで空輸する。海外は伊丹空港-関西空港-那覇空港を経由して東南アジアに運ばれる仕組みだ。

 同課によると、年間取り扱い個数は鮮魚、貝類などの生鮮品がほとんどを占め、初年度の27年度は3532個、2年目は4355個と順調に推移。3年目の昨年度の利用実績は、国内向けは前年度比約1.8倍の2876個、海外向けは同1.2倍の3414個の計6290個と大幅に増えた。国内は中部以西が全体の44.3%を占め、海外は香港が半数以上の52.9%となっている。昨年度の取引実績は、金額ベースで国内が5100万円、海外が6400万円と順調に伸びている。

県産品の取引、急速に拡大