ニューヨークの裁判所が4月27日、ゼロックス経営陣による交渉を不適当と判断し、富士フイルムHDによる買収を差し止める仮処分を出した。
ゼロックスとアイカーン氏らは5月1日に和解を発表したが、和解案は3日に失効。ゼロックスは4日に仮処分決定を不服として上訴し、富士フイルムHDとの協調路線に戻ったばかりだった。
富士フイルムHDは14日、同社による買収計画を米ゼロックスが破棄すると発表したことについて「ゼロックスには一方的に契約を終了する権利はなく抗議する。今後訴訟や損害賠償請求も含めた適切な手段をとっていく」とのコメントを出した。(共同)