ブロックチェーンで国際送金実験 時間短縮やコスト削減へ 三菱UFJ銀や三菱商事

 三菱UFJ銀行や三菱商事など4社は、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーン(分散型台帳)を応用した国際送金の実証実験を開始したと発表した。送金時間の短縮やコスト削減が狙い。英金融大手のスタンダード・チャータード銀行や三菱UFJ銀の連結子会社のタイのアユタヤ銀行が参加し、早期の実用化を目指している。

 実験に用いられた新技術は米リップル社が開発。利用する金融機関などは同社のソフトウエアを導入して送金を行う。今回の実証実験では、タイの三菱商事子会社がアユタヤ銀行に保有する口座から、スタンダード・チャータード銀のシンガポール拠点に設けられた口座に、シンガポール・ドルが送金された。

 現在の国際送金の仕組みは、各国の金融機関が参加する国際銀行間通信協会(SWIFT)のネットワークを通じて複数の銀行を経由する場合が多い。手数料がかさむ上、送金に数日かかり、煩雑な手続きで人件費も膨らむ。

 新しい国際送金技術が実用化すれば、利用する側の商社や海外展開するメーカーにはグループ間の資金効率化を進め、人員の最適化も図ることができる。

 アユタヤ銀はこれまでにもブロックチェーン技術を使った送金について、ラオス企業との実証試験に取り組むなどしてきた。三菱UFJ銀などの金融機関は今後、技術課題の検証に取り組むとともに、参画する金融機関や企業を増やしたい考えだ。