【トップは語る】ダイフク 海外戦略推進へ製品調達システム化


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 □ダイフク社長・下代博さん(59)

 --4月にトップに就任した。抱負は

 「入社した35年前の当時と比べると、年間の売上高は約10倍へと大きく成長し、(製品や部材の運搬・管理を効果的に行う物流機器などの)マテリアルハンドリング(マテハン)市場で3年連続して世界のトップメーカーとなった。注目される企業になったので経営トップとしての責任は極めて大きいと認識している。物流システムは今や、人々の暮らしを支える社会のインフラ。さらに大きな会社にすることによって、企業価値と信頼度を高めていきたい」

 --経営課題は

 「利益が増えているとはいえ、その傾向が染みついた企業にはなっていない。安定かつ持続性のある経営体質への転換を図るためにも、まだまだ手薄な海外関連事業に力を入れる。日本からの輸出では増大する海外の需要に対応できないので、中国の工場では現地生産比率を高め、インドでは生産パートナーの選出を検討していく。また、ダイフクは自社生産の製品によるシステムを構築しているため安定性には自信があるが、海外戦略の推進に当たっては、こうした手法だけでは無理だ。グローバルな観点からの調達も交えたシステム化を図っていく」

 --技術的には、どういった部分に力を入れるのか

 「深刻化する人手不足を背景に顧客からはさらなる自動化が求められており、この分野の研究を進めている。また、eコマース(電子商取引)市場がさらに拡大するとシステムが停止した場合、短時間で復旧させなければ当日配送には間に合わなくなってしまう。そんなシステムを実現するには人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)を駆使して、止まる前に処置をしたり停止後も即座に修復できるような機能が重要になる。こうした最先端分野に邁進(まいしん)していきたい」

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【プロフィル】下代博

 げしろ・ひろし 同志社大経済卒。1983年大福機工(現ダイフク)入社。2015年取締役常務執行役員、18年4月から現職。大阪府出身。