三菱UFJ、電子財布で報酬管理 フリーランス向けに新サービス

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は14日、フリーランスや個人事業主の報酬をウォレット(電子財布)で管理できる新たな決済サービスを2018年度末に開始すると発表した。仕事の受発注をインターネットで仲介するクラウドソーシング大手「クラウドワークス」と資本提携し、新会社を設立する。

 まずクラウドワークスの利用者が報酬の一部をプリペイドカード方式でチャージできるアプリを開発し、国際ブランドのクレジットカード加盟店のネット店舗で買い物できる仕組みを作る。その後、三菱UFJ銀行や提携する地方銀行のネット口座からチャージできるようにもする。

 クラウドワークスを利用したフリーランスは累計約190万人に上り、仲介した企業から受け取った報酬額は100億円を超える。従来は利用者が手数料を負担して自分の銀行口座に報酬を振り込んでいたが、アプリを利用すれば手数料ゼロで受け取れるのがウリだ。

 三菱UFJFGは従来あまり接点がなかったフリーランスの収入や消費行動の情報を集め、新たな事業展開にもつなげる考え。記者会見した同社の亀沢宏規執行役常務は「働き方が多様化するなか時代に即した柔軟な金融サービスが必要だ」と強調した。

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループホームページより

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループホームページより

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