ゼネコン大手4社、2社が増収増益 18年3月期、リニア談合で2社が特別損失を計上

 ゼネコン大手4社の2018年3月期連結決算が15日、出そろった。首都圏の大型再開発をはじめ、国内の建設需要が堅調なことを受け、2社が増収増益となった。JR東海発注のリニア中央新幹線の建設工事に絡む談合事件で、独占禁止法違反罪で法人として起訴されたことを受け、大林組と清水建設は罰金などの納付を見込んで特別損失を計上したが、大成建設と鹿島は該当する受注案件がないとして見送った。

 鹿島は営業利益、経常利益、最終利益で2期連続の過去最高を更新。19年3月期通期は02年3月期以来の売上高2兆円を見込むが、「労働力逼迫(ひっぱく)や資材の値上がりでコスト増が見込まれる」(内田顕財務本部長)として減益予想を立てた。

 大成建設は首都圏の大型再開発工事などが順調で、営業利益は2期連続、最終利益は3期連続で過去最高を更新した。

 大林組は海外子会社の建築事業や国内土木事業で工事消化が進み、売上高は4期連続で過去最高を更新。営業利益も3期連続の過去最高だった。リニア談合で特損41億円を計上したことで最終利益は前期を割り込んだ。

 清水建設は、売り上げ計上までの期間が長い大型工事の取り扱いが増えたことで減収減益となった。リニア関連では罰金などで20億円を特損に計上した。

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 ■ゼネコン大手4社の2018年3月期連結決算

 (売上高/営業利益/最終利益)

 ・大林組

  1兆9006(1.5)/1378(3.0)/926(▲1.9)

 ・鹿島

  1兆8306(0.5)/1583(1.9)/1267(20.9)

 ・大成建設

  1兆5854(6.6)/1818(29.1)/1267(40.0)

 ・清水建設

  1兆5194(▲3.1)/1213(▲5.8)/849(▲14.1)

 ※単位は億円。カッコ内は前期比増減率%、▲はマイナス。