大手銀5グループの18年3月期 最終益合計4年ぶりに増加

決算を発表する三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長(手前右から2人目)=15日、東京都中央区
決算を発表する三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長(手前右から2人目)=15日、東京都中央区【拡大】

 大手銀行5グループの2018年3月期連結決算が15日、出そろった。最終利益の合計は前期比6.8%増の2兆6908億円となり、4年ぶりに増加に転じた。ただ、株式売却益や不動産取引仲介による手数料収益などが寄与した面が大きく、長引く低金利で本業のもうけを示す実質業務純益(単体または傘下銀行の合計)は三井住友トラスト・ホールディングスを除く4社が前期を下回った。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の最終利益9896億円は過去2番目の高水準。債券運用不振が響いたみずほFGは最終減益となったが、保有株式の売却益や貸出先の業務改善で生じる貸し倒れ引当金の戻り益が収益を押し上げ5500億円としていた業績予想は上回った。

 19年3月期の業績予想では、みずほFGは株式売却益や戻り益が前期ほど見込めず最終利益は1.1%減の5700億円と減益を見込む。坂井辰史社長は記者会見で今期は「反転攻勢の年にする」と強調した。

 一方、低金利で利ざやが縮小する中、各行は貸出業務以外の収益源確保を図っており、手数料収入など役務取引等利益は三井住友FGが5.3%増など5社中3社が前期を上回った。

 ■大手銀行5グループの2018年3月期業績(実質業務純益/最終利益/19年3月期最終利益予想)

 三菱UFJ    7165(▲15.5)/9896( 6.8)/8500(▲14.1)

 三井住友     6171(▲27.1)/7343( 3.9)/7000(▲ 4.7)

 みずほ      3285(▲33.5)/5765(▲4.5)/5700(▲ 1.1)

 三井住友トラスト 1897( 26.0)/1539(26.8)/1650(  7.2)

 りそな      1874(▲ 1.9)/2362(46.3)/2000(▲15.3)

 合計      20394(▲19.4)/26908(6.8)/24850(▲7.6)

 ※単位:億円、カッコ内は前期比増減率%。▲はマイナス。実質業務純益は単体または傘下銀行合計。最終利益は連結