自工会会長にトヨタの豊田章男社長を選任 「100年に1度の変革期」

自工会会長に就任した豊田章男・トヨタ自動車社長(中央)と4人の副会長=17日、東京都千代田区(高橋寛次撮影)
自工会会長に就任した豊田章男・トヨタ自動車社長(中央)と4人の副会長=17日、東京都千代田区(高橋寛次撮影)【拡大】

 日本自動車工業会(自工会)は17日、東京都内で総会と理事会を開き、会長にトヨタ自動車の豊田章男社長(62)を選任した。任期は2年。豊田氏は平成24~26年にも会長を務めており、歴代会長で初めての再登板となる。

 豊田会長は就任後の会見で、「車両の電動化や運転の自動化が進む100年に1度の変革期を迎えており、自動車業界は安泰とはいえない」と危機感を示し、「オールジャパンで難局を乗り越えていきたい」と強調した。各社の競争は世界規模だが、「国内で一定の生産台数があるから、先進的なものづくりの挑戦を続けることができる」と国内生産の重要性を指摘。「現場に一番近い自工会会長でありたい」と抱負を述べた。

 自工会会長はこれまで17人。豊田氏は日産自動車の西川広人社長(64)の後任として会長に就いた。