【高論卓説】エレキギター老舗のギブソン破産 楽器離れで市場低迷、打開できず (1/2ページ)

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 高級エレキギターの老舗、米国のギブソンが今月1日に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米裁判所に申し立てた。業績低迷の原因はロック音楽が低迷してエレキギター市場の縮小傾向が続いていたためで、局面打開のために、オーディオなどの本業以外の分野に事業展開したのが裏目に出た格好だ。そういえば楽器を弾かないボーカルダンスグループの流行は世界的な傾向だ。それにわざわざ楽器を演奏しなくても今ではスマートフォンレベルで豊富な音楽コンテンツは容易に利用が可能だし、シンセサイザーによる楽曲の制作も簡単になった。

 もはや半世紀近く古い話だが、1960年代後半は歌謡曲やグループサウンズが全盛だった。年末には紅白歌合戦と並んでレコード大賞の番組が大人気で、今ではすっかり見かけなくなったが、小さな商店街にも、たいてい1つはレコード屋さんがあったものだ。会社帰りを相手にしていたからか閉店時間が遅くて、暗くなった商店街にレコード屋はいつも最後まで明々と電気がともされていた。

 レコード売り場には、天井から値札が付いたギターやウクレレがぶら下がっていたが、楽器専門店ではないので1万円を超える商品は珍しくて、たいてい数千円からギターが買えた。こうしたギターにはスチールの弦が張ってあり、クラシックギターなのかどうかギターの種類さえも明確ではなかったが、どれも日本製だった。多分こうした楽器を作れる技術がある国の中では、日本は最も賃金が安かったのだろう。

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