【現場の風】三菱地所 都心に保育所付きシェアオフィス

 □三菱地所プロパティマネジメントテナントサービス推進室参与・須田準人さん(45)

 --保育所付きのシェアオフィス「コトフィス」が滑り出し好調だ

 「当社はビルの運営・管理が本業で、シェアオフィスを誘致したことはあったが開業は初めてになる。採算性も考えながら充実したサービスとリーズナブルな価格を両立するのには苦労したが、おかげさまで0歳児と1歳児の12人枠はほぼ利用契約を結べる見通しだ」

 --どんなサービスで差別化を図ったか

 「東京・丸の内エリアで働く女性にヒアリングした結果、ただ子供を預かるのではなく、いろんな経験をさせたいというニーズがあった。近隣の三菱一号館美術館との連携で、子供がにぎやかにしても大丈夫な日に美術鑑賞ができたり、公園などに植物を見に行ったりする自然体験プログラムを入れた。また着替えは施設で洗濯するので、両親は一度持ってくれば着替えの補充は不要。おむつは施設で用意し、使用済みもこちらで処理する」

 --コトフィスを企画したきっかけは

 「2年前、新規事業の社内応募制度で応募した。これまでの業務の中で、テナント企業の社員から待機児童問題で働きたくても働けない人がいると聞いて、会社にとっても本人にとっても社会にとってもマイナスだと思い受け皿を作りたくなった」

 --今後の事業展開の見通しは

 「当社は日本全国で事業用不動産の運営・管理をしているので、ニーズがある地域には出店していきたいが、丸の内エリアにも100人単位の待機児童がいると聞いているので、まずは大手町、丸の内、有楽町エリアを重視したい。三菱地所のオフィスビルの付加価値を高め、テナントとして入居している企業が成長していくのが目的なので、待機児童で成長が阻まれないようなお手伝いをしていきたい」

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【プロフィル】すだ・はやと

 東京情報大卒。不動産ベンチャー企業に就職後、2008年三菱地所プロパティマネジメント入社。入社後は丸の内エリアでのイベント開催などを手掛けるプロモーション事業部を経て、18年4月からコトフィスを運営するテナントサービス推進室。茨城県出身。