1本1万3000円! 「特別な人への贈答に」、高級狭山茶ボトル「彩~SAI~」誕生

狭山茶初の高級ボトリングティー「彩~SAI~」を披露する池谷英樹さん=入間市の池乃屋園(石井豊撮影)
狭山茶初の高級ボトリングティー「彩~SAI~」を披露する池谷英樹さん=入間市の池乃屋園(石井豊撮影)【拡大】

 埼玉県入間市西三ツ木の茶製造販売「池乃屋園」は狭山茶として初の高級ボトリングティーを開発し、販売を始めた。狭山茶の最高級手摘み茶葉を使った煎茶を最もおいしい状態で飲んでもらえるように仕上げた。同社取締役の池谷英樹さん(35)は「飲む機会の減っている高級茶を知る機会となり、価値を高めていきたい」と期待を込める。

 このお茶は、桐の化粧箱入りで、彩の国(埼玉県)と生活に彩りを願い「彩~SAI~」と名付けた。池乃屋園が品評会で農林水産大臣賞の受賞歴がある茶畑の最高級茶葉のみを使って原料を製造し、共同開発した清涼飲料水製造販売「ベネフィッティー」(静岡県)が茶葉と冷水のみで成分を凝縮、抽出した。

 価格は500ミリリットル瓶で1本1万3千円(税別)と茶飲料としては破格だが、「凝縮されたうまみといつまでも残る香り、まろやかな味」(池谷さん)が特色。高級茶を茶葉からおいしく飲むには茶を入れる技術と道具が必要だが、瓶入りの「彩」は15度に冷やすと、最もおいしく飲めるという。

 池谷さんは「まず高級茶を飲んで価値を知ってもらうことで、茶葉の販売にもつなげたい。レストランや料亭でセット料理にグラスで提供したり、特別な人への贈答などに活用してもらいたい」と話し、販路開拓に取り組んでいる。

 「彩」は年4回の受注販売を予定し、春に受け付けた初回納品分40本は贈答用や飲食店などに向けて完売。現在は7月納品分の予約を受け付けている。【問】池乃屋園(電)04・2936・0639。