映像や音に動きや光、匂い 楽しさ広げたエンターテインメントやイベント続々 (4/4ページ)

 「超ソウル」と銘打った「ギター!体にキタ-(゚∀゚)-!! 体感ミュージックII」という展示では、ギターの演奏に合わせて腕にビリビリとした刺激が伝わるハプティクスの技術を提案した。「超触感Sports Haptic Viewing」では、指先で装置を握りながら映像を見ていると、映像の中でマウンテンバイクが左に曲がった際に装置が左に引っ張られ、右なら右へと引っ張られるような感じが指に伝わる「ぶるなび」という技術を見せていた。

手にした装置がマウンテンバイクの進行方向に引っ張られるNTTのぶるなび

手にした装置がマウンテンバイクの進行方向に引っ張られるNTTのぶるなび

 「【超裸眼立体映像・立体音像定位】そこにいるのにつまめない! めくるめく360°スクリーン」では、60個のプロジェクターとスピーカーを上部に円形に配置し、下面に映像を投射して重ね合わせることで、周囲360°のどこから見ても物体が浮かんで見え、そこから音も聞こえてくる技術を提案していた。平面から映像や音が飛び出していくこの技術が、エンターテインメントにもたらす革新に期待がかかる。

 ニコニコ超会議2018の会場で異彩を放っていたのが、「超テクノ法要×向源」のブース。数年前から各地の寺社で行われているイベントをショーケース的に実施したもの。法要や読経と、テクノミュージックや照明、ビジュアル、サウンドとを組み合わせて展開することで、クラブやディスコにいるような雰囲気の中に読経が鳴り響く、不思議な空間を体験できる。ステージ前に張られた半透明のスクリーンには経文が投影され、どの部分を唱えているかが分かるようになっていた。伝統と革新のコラボレーションが法要という行事をエンターテインメントに変える。

読経を光と映像、プロジェクションなどによって演出した「超テクノ法要×向源」

読経を光と映像、プロジェクションなどによって演出した「超テクノ法要×向源」