ソニー新中計、3年で設備投資1兆円 自動運転車向け画像処理センサー中心

記者会見するソニーの吉田憲一郎社長=22日、東京都港区
記者会見するソニーの吉田憲一郎社長=22日、東京都港区【拡大】

 ソニーは22日、2021年3月期までの3カ年の中期経営計画を発表した。企業本来の事業で生み出すお金の量を重要指標と位置付け、金融事業を除いて累計で2兆円超と、前中計期間比35%以上伸ばすことを目指す。このうち1兆円を、自動運転車向けの需要増が見込まれる画像処理センサーを中心とした設備投資へ回す方針だ。

 また着実な収益分野として音楽、映像、ゲームなどのコンテンツIP(知的財産)事業に注力する。強化策の一環として、英ロックバンド「クイーン」などの著作権を持つEMIミュージックパブリッシングを子会社化すると発表した。アブダビの投資会社からEMI株を約19億ドル(約2100億円)で追加取得し、出資比率を現在の約40%から90%前後に引き上げる。

 テレビやカメラなどの機器は安定した収益基盤と位置付ける一方で、「いたずらに規模を追わず、プレミアム路線を堅持する」(吉田憲一郎社長)方針。赤字のスマートフォンに関しても長期的に事業を安定させるとして維持し、事業売却は行わないという。

 中計の最終年度となる21年3月期の営業利益目標は、金融事業を除き最大8080億円。

 ■ソニーの主要部門の営業利益目標

 (2019年3月期見通し/21年3月期目標)

 ・ゲーム  1900/1300~1700

 ・音楽   1120/1100~1300

 ・映画    420/ 580~ 680

 ・AV    860/ 750~1050

 ・カメラ   750/ 850~1050

 ・モバイル ▲150/ 200~ 300

 ・半導体  1000/1600~2000

 ※単位:億円。▲は赤字