中国、5G周波数帯の共有提案 日中韓3カ国きょう情報通信相会合

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)【拡大】

 日中韓3カ国の情報通信相会合に先立ち、野田聖子総務相は27日、中国の苗●(ビョウウ)工業情報相、韓国の兪英民(ユ・ヨンミン)科学技術情報通信相と、都内で個別に会談した。中国は日本に対し、第5世代(5G)移動通信方式の活用に向け、一部を共有できる周波数帯を採用するよう提案した。

 中国との会談で、野田総務相は「情報通信技術で政策課題を乗り越えていきたい。中国にとってもお役に立てる先進的な取り組みになる」とあいさつ。

 中国側から、5Gについて一部を共有できる周波数帯を採用するよう提案があり、日本側も技術的に協力していくと応じた。

 日本では5Gに使う周波数帯を議論しており、日中が周波数帯を共有すれば、企業は機器の開発などがしやすくなるほか、アジア各国で標準化が一気に進む可能性もある。

 日本は、昨年6月に施行された中国のサイバーセキュリティー法に対し、過度な規制につながる懸念などを伝えた。

 韓国との会談では、他国に携帯電話を持ち込んだ際の利用料金の引き下げについて、民間企業に促すことで一致した。

 日中韓3カ国の情報通信相会合は28日、都内で開催される。2011年にマレーシアで開催して以来、7年ぶり6回目で、3カ国の情報通信相がそろうのは12年ぶり。

●=土へんに于