KDDI、ネットフリックスとセットでお得 1200円安い料金導入へ

米ネットフリックス幹部(右)と握手するKDDIの高橋誠社長=29日午後、東京都新宿区
米ネットフリックス幹部(右)と握手するKDDIの高橋誠社長=29日午後、東京都新宿区【拡大】

 KDDI(au)は29日、動画配信大手の米ネットフリックスと提携すると発表した。夏以降にネットフリックスなどの動画を自由に視聴できる大容量通信プランを、従来より約1200円割安な7千~8500円で投入する。高速大容量の第5世代(5G)移動通信方式の実用化も視野に入れて動画サービスを充実させ、契約者の囲い込みや新規獲得を狙う。

 投入する料金プランは新たに設定する25ギガ(ギガは10億)バイトの大容量データ通信の料金に、ネットフリックスと、テレビ朝日などから動画の提供を受けている動画配信サービス「ビデオパス」の料金を組み込む。個別に契約する場合に比べて約1200円割安になる。25ギガバイトはネットフリックスの動画を月に100時間視聴できる容量で、映画なら1日1本に相当する。

 KDDIの高橋誠社長は同日の発表会見で、「5Gといってもユーザーにとってピンとくるサービスがなかった。どういう体験を提供できるか、いくつも提案していく」と話した。

 KDDIなど携帯電話大手3社は若年層にスマートフォンで動画を視聴する習慣が広がっていることを背景に、これまでも動画配信事業者との提携などで動画配信の強化を図ってきた。NTTドコモはすでに、自社サービスの「dTV」のほか、スポーツ中継の「DAZN(ダ・ゾーン)」と提携したサービスを展開。ソフトバンクも平成27年からネットフリックスと提携している。