昨年度のVC投資額1883億円 過去5年で最多 ITやヘルスケアで投資案件大型化 

 ベンチャー企業の調査分析を手がけるベンチャーエンタープライズセンター(VEC)は30日、国内ベンチャーキャピタル(VC)の2017年度の投資額が前年度比26・5%増の1883億円に達したと発表した。四半期ベースの調査を始めた13年度以降で最多となる。

 VECは国内の主要VC約100社への調査をもとに集計しているが、商社などの事業会社の子会社となるコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の中には投資実績を非開示としているケースも多く、「実際には2000億円台半ば」(関係者)との見方が有力だ。

 国内向けが19・9%増の1266億円、海外向けが42・8%増の617億円。投資先1社あたりの平均投資額は18・1%増の約1億3022万円で、IT(情報技術)やヘルスケアの分野を中心に投資案件の大型化が進んでいる。

 調査を担当したVECの松井秀樹業務部長は「超低金利下で資金が集まりやすい状況が続いているうえ、大企業の間では新規事業の立ち上げなどでベンチャー企業との資本業務提携の動きが盛んになっている。金融情勢に大きな変化がなければ、ベンチャー企業への投資活動が活発な状態があと数年は続くだろう」と語った。