経団連、きょう中西新体制発足 経済成長、構造改革を具体化 (1/2ページ)

インタビューに答える次期経団連会長の中西宏明・日立製作所会長
インタビューに答える次期経団連会長の中西宏明・日立製作所会長【拡大】

 経団連は31日、定時総会を開き、榊原定征会長の後任に、筆頭副会長で日立製作所会長の中西宏明氏を選出する。これに先立ち、中西氏はフジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、「副会長として取り組んだ経済成長、構造改革、経済外交を具体的に結果がみえる形にしたい」と新会長としての抱負を語った。また「『中西色』よりも自然体でやる」と述べ、安倍晋三政権との連携路線や企業献金再開を決めた榊原定征会長の路線を基本的に継承する考えを示した。

 中西氏は、日本経済の現状について「デフレムードはなくなってきた」との認識を示した上で、デジタル技術やビッグデータでヘルスケアやインフラなど社会課題を解決して成長戦略に結び付ける超スマート社会「ソサエティー5.0」の早期実現で、経済成長を加速する重要性を指摘した。

 一方、政府に対しては「縦割り行政で片付かない問題や利害調整が多い」とし、規制緩和などの必要性を強調した。具体的には老朽化したインフラの保守改修で、「官民がそれぞれ持つデータ共有を進めないと震災時に迅速に都市機能を回復できない」などと注文をつけた。

 中西氏は、経団連副会長時代から安倍晋三政権の未来投資会議の民間議員を務め、首相を囲む財界人会合「さくら会」のメンバーに名を連ねるなど、首相との関係が近いだけに、会長就任後の政策提案力や政治に苦言を呈する役割を期待する声も大きい。この点については「選挙で選ばれる政治家とは社会的責任が異なり、見解の違いは当たり前」とし、率直に議論する関係を作ることが重要と述べた。

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