経団連「政権にもの申す会長に」 中西新体制スタート

経団連定時総会であいさつする新会長の中西宏明氏。左は退任する榊原定征氏=31日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)
経団連定時総会であいさつする新会長の中西宏明氏。左は退任する榊原定征氏=31日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)【拡大】

  • 経団連定時総会で握手する中西宏明・新会長(左)と退任する榊原定征会長=31日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)

 経団連は31日、東京都内で定時総会を開き、新会長に日立製作所会長の中西宏明氏を選任した。榊原定征氏の後任で、旧経団連から数えて14代目の会長。慣例だと2期4年務める。デフレからの完全脱却や成長戦略、地方創生に向けた取り組みなどが課題となる。

 新副会長には、東京海上ホールディングスの隅修三会長、JR東日本の冨田哲郎会長、ANAホールディングスの片野坂真哉社長、JXTGエネルギーの杉森務社長の4氏が就任し、「中西経団連」がスタートした。

 安倍晋三首相は総会であいさつし、賃上げの協力要請について「日本経済再生のために、これほど思いをしっかり受け止めてもらった経団連会長は近年いない」と述べ、榊原氏の政財協調路線を評価。その上で、「デフレ脱却の正念場だけに、新体制の協力を得てアベノミクスを加速させたい」と、中西氏にも協力を求めた。

 これに対し、中西氏は「時として政府・与党に対し忌憚(きたん)なくものを申す『提案型』会長で職責を果たす」と抱負を述べ、協調路線は維持しながらも安倍政権に苦言も呈す「是々非々」の姿勢を示した。