提案型会長で職責果たす、「中西経団連」スタート

経団連定時総会であいさつする新会長の中西宏明氏(右)と退任する榊原定征氏=31日午後、東京都千代田区
経団連定時総会であいさつする新会長の中西宏明氏(右)と退任する榊原定征氏=31日午後、東京都千代田区【拡大】

 経団連は31日、都内で定時総会を開き、榊原定征氏(75)の後任の新会長に日立製作所会長の中西宏明氏(72)を選任した。旧経団連から数えて14代目の会長で、慣例だと2期4年務める。デフレからの完全脱却や成長戦略、経済外交、地方創生への取り組みなどが課題となる。

 新任副会長には、東京海上ホールディングスの隅修三会長、JR東日本の冨田哲郎会長、ANAホールディングスの片野坂真哉社長、JXTGエネルギーの杉森務社長の4氏が就任し、「中西経団連」の新体制がスタートした。

 安倍晋三首相は総会であいさつし、賃上げの協力要請について「日本経済再生のために、これほど思いをしっかり受け止めてもらった経団連会長は近年いない」と述べ、政権と歩調を合わせた榊原氏の路線を手放しで評価した。また、「デフレ脱却の正念場だけに、新体制の協力を得てアベノミクスを加速させたい」と話し、引き続き経済界に協力を求めた。

 中西氏は「時として政府・与党に対し忌憚(きたん)なくものを申す『提案型』会長で職責を果たす」と抱負を述べ、安倍政権に対し是々非々で苦言も呈していく姿勢を示した。

 また、「従来型発想では、日本経済の発展や競争力強化は望めない」と危機感を表明、デジタル技術を活用した成長戦略に向け規制改革や財政再建の構造改革にスピード感をもって取り組む考えを強調した。