【トップは語る】ネット可視化製品で日本市場開拓


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 □クブロネットワークビジィビリティー社長CEO クリスチャン・フェレンツさん(53)

 --販売・サポート拠点を都内に開設した

 「当社は、ネットワークを可視化する製品を製造販売しているオーストリア企業。欧州のほか北米、昨年にはシンガポールに拠点をつくり、ワールドワイドで通信事業者やサービスプロバイダーなどとビジネスを進めている。日本は2020年のサービス開始を目指して第5世代移動通信システム『5G』の開発が世界でも先行しており、ポテンシャルが高いとみて進出を決めた。日本はグローバルな地位を確立するために欠かせない重要市場と位置付けている」

 --製品のアピールポイントは

 「当社の製品をひと言で表現すると、『コストを減らしてできることを増やす』。あらゆるものがネットワークにつながる社会が到来する中で、ネットワークの監視、トラフィックの選別やメタデータ(付帯情報を記したデータ)化を効率的に行うことは企業の競争力を大きく左右する。顧客のニーズを的確に捉えた製品を生み出す自信がある」

 --プライベートカンパニーの形態を取っている

 「(ステークホルダーがたくさんいる)株式会社に比べて、スピーディーに物事を決めることができる。株主は私を含め幹部4人のみ。買収されることもないので、突然の生産停止などでお客さまに迷惑をかけることもない。売上高よりも顧客に満足してもらうことがわれわれの使命と考えている」

 --売上高を目指さない外資は珍しい

 「われわれは、技術オリエンテッド(志向)の高い会社だと自負している。製品の質を問わずにガンガン売り上げを伸ばそうとする外資系企業とは真逆と思っていただいていい。技術を重視する日本のモノづくり企業と似ているかもしれない」

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【プロフィル】クリスチャン・フェレンツ

 オーストリアのウィーン工科大学卒。同国のIT関連企業ウィーンシャールを経て、2003年クブロネットワークビジィビリティーを4人で設立し、現職。オーストリア出身。