東芝PC、シャープに売却 50億円前後、近く契約へ 不採算事業を切り離し

東京都港区芝浦の東芝本社(宮崎瑞穂撮影)
東京都港区芝浦の東芝本社(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 東芝がパソコン事業をシャープに売却する方針を固めたことが4日、分かった。経営再建のために不採算事業の切り離しを進めており、昨年から売却先を探していた。売却額は50億円前後になる見込みで、近く契約を締結する方向で調整している。

 シャープは平成22年にパソコン事業から撤退しており、再参入になる。台湾の鴻海精密工業傘下で経営再建が進み、30年3月期決算の純損益が4年ぶりに黒字となったことから事業拡大にかじをきる。

 売却するのは子会社の東芝クライアントソリューション(東京)。「ダイナブック」ブランドでノートパソコンなどを手掛ける。ダイナブックはかつて世界シェア首位だったが、スマートフォンの普及に伴う市場縮小や中国、台湾勢との競争で販売が低迷。昨年3月に開発拠点の青梅事業所(東京都青梅市)を閉鎖した。パソコン事業は不正会計の舞台にもなった。