東邦銀行(福島市)とみずほフィナンシャルグループ(FG)は、スマートフォンのアプリを使って買い物ができるキャッシュレス決済の実証実験を福島県沿岸部で始め、4日に報道陣に公開した。東京電力福島第1原子力発電所事故の避難先から住民の帰還が進まず、人手不足の地域で役立つか検証し、実用化につなげたい考えだ。
利用できるのは、いわき市や富岡町のスーパーなど5店のほか、第1原発内の食堂と売店。
スマホに専用のアプリをダウンロードし、みずほ銀行か東邦銀行のいずれかの口座と連携させることで、アプリに入金できる。レジで表示されるQRコードを読み取ることで簡単に支払いが可能だ。
富岡町のスーパーでキャッシュレス決済を利用した、いわき市の50代女性は「夕飯の支度で帰りを急いでいるときは、時間短縮になってとても便利だ」と話した。