【現場の風】ヤクルト ネット注文、今年度中に全国展開

ヤクルトの宅配営業部宅配企画課の斎藤憲明課長インタビュー=30日午後、東京都港区東新橋(斎藤良雄撮影)
ヤクルトの宅配営業部宅配企画課の斎藤憲明課長インタビュー=30日午後、東京都港区東新橋(斎藤良雄撮影)【拡大】

 □ヤクルト本社宅配企画課長・斎藤憲明さん(49)

 --インターネットでヤクルトレディによる商品配達を申し込める「ヤクルト届けてネット」が昨年10月に首都圏1都3県限定でスタートした

 「ネットで24時間365日いつでも注文ができ、クレジットカード決済を可能にした。今年2月からは東北、北関東、甲信越に対象エリアを拡大し、4月で会員数が1万人を突破した。ほとんどが新規の顧客だ」

 --導入の背景は

 「現行のヤクルトレディによる商品のお届けは共働きの増加などで日中不在の家庭が増え、顧客との接点ができにくくなっているのが大きな課題。宅配市場にさまざまな企業が参入してサービスは多様化しているのに、現金払いしかできないなど出遅れている面もあった」

 --どういった顧客が利用しているのか

 「『ヤクルト400』など宅配専用の商品を飲んでみたいのに申込先が分からないといった声が少なくなく、そういう方々がネット広告を見て申し込んできている。約7割が40代以下で、健康志向の高い若い方も多い」

 --ヤクルトレディからの評判は

 「アプローチしにくいオートロックマンションからも注文がくるので仕事がやりやすくなったとか、現金決済が減って業務軽減が図れたといった声が届いている。国内のヤクルトレディは現在約3万5000人で減少傾向にあるが、『届けてネット』で働きやすくなれば仕事の魅力向上にもつながると思う」

 --今後の展開は

 「6月に対象エリアを近畿、東海、北陸へ拡大し、今年度中には全国展開する予定だ。ヤクルトレディというリアルとネットのバーチャルを融合してヤクルトオリジナルの宅配システムを構築し、地域の方々の健康をサポートしたい」

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【プロフィル】斎藤憲明

 さいとう・のりあき 金沢大学経済学部卒。1993年、ヤクルト本社入社。東京の本店、仙台や大阪の支店の営業部門などを経て、2014年4月にヤクルトレディ組織を管轄する本店宅配営業部に配属。18年4月から現職。千葉県出身。