日立の東原敏昭社長、英原発計画に意欲「推進していく」

事業説明会であいさつする日立製作所の東原敏昭社長=8日午前、東京都台東区
事業説明会であいさつする日立製作所の東原敏昭社長=8日午前、東京都台東区【拡大】

 日立製作所の東原敏昭社長は8日、東京都内で開いた投資家向け事業説明会で、英国での原子力発電所新設計画について「推進していく」と述べ、意欲を示した。日立は今月、英政府と本格交渉に向けた協議を進めることで基本合意。東原氏は、投資を最終判断する平成31年に向け「経済合理性を最優先に臨む」とし、リスクや採算性を英政府と慎重に協議した上で決断する姿勢を強調した。

 日立と英政府との基本合意後、日立幹部が公の場で英国の原発新設計画について言及したのは初めて。

 日立は全額出資の英原発子会社ホライズン・ニュークリア・パワーを通じて英中西部アングルシー島に原発2基を建設する計画。新設する原発は2020年代前半の運転開始を目指すが、安全対策の強化などで総事業費は3兆円規模に膨らんでいる。英政府は4日に直接投資の検討を表明するなど事業費の分担の枠組みでは大筋一致しており、今後は、電力買い取り価格や事故時の賠償負担が焦点となる。また、日立は着工するかどうかを最終判断するまでにホライズンを連結対象から外すことを条件としている。ホライズンを連結対象外にしないと、工事遅延などで巨額損失を負いかねないからだ。連結対象から外す場合は出資者をどう募るかも課題だ。

 日立の武原秀俊執行役常務(原発担当)は8日の説明会で「民間企業として健全性が保てるよう交渉を進めていく」と述べ、改めて英政府に支援拡大を求める考えを強調した。