重大事故につながる危険行為「高速道路逆走」を防げ…本四高速で対策乗り出す

 高速道路の逆走車が全国的に問題となっているなか、本州四国連絡高速道路(神戸市中央区)は、兵庫県淡路市の北淡インターチェンジ(IC)-東浦IC間で、文字だけでなく音や光でもドライバーに逆走を伝える機器を試験設置し、効果の検証に乗り出している。

 本四高速によると、神戸淡路鳴門自動車道での逆走事案は平成26年に1件、27年2件、28年に3件発生。件数は多くないものの、28年11月には同自動車道下り線で軽乗用車が逆走し、大型トラックと正面衝突。3台が絡む多重事故となり、軽乗用車を運転していた男性会社員ら3人が死傷するなどしている。

 国交省と高速道路会社が23~28年に高速道路で起きた逆走事案を分析したところ、75歳以上の運転者によるものが全体の45%を占めた。約6割はICやジャンクション(JCT)で発生し、要因として認知症や道を間違えて戻ろうとしたものなどのケースが確認された。逆走での事故は高速道路での事故全体と比べて死亡事故になる確率が40倍も高いという。

 本四高速は逆走による重大事故を防ごうと、27年から対策を本格実施。ICやJCTでの合流部分に輝度の高い大型矢印や、進入禁止の看板を設置しているほか、スピーカーと回転灯、電光掲示板でドライバーに注意を促す装置を北淡IC-東浦IC間で設置した。今年秋ごろまで実験を続け、効果を検証する。

サイレンや回転灯などで逆走車に警告する本四高速の装置(本四高速提供)

サイレンや回転灯などで逆走車に警告する本四高速の装置(本四高速提供)

 同社は「逆走は交通違反のみならず、重大事故につながる危険な行為で絶対にやめてほしい。もし逆走車の情報を見聞きしたら、速度を落として車間距離を取り、発見したら路肩などの安全な場所に停車し衝突を避けてほしい」と呼びかけている。

神戸淡路鳴門自動車道に設置された高輝度の矢印看板(本四高速提供)

神戸淡路鳴門自動車道に設置された高輝度の矢印看板(本四高速提供)