「お坊ちゃん」ではなく「超お坊ちゃん」なんです…トヨタ社長自身がそう名乗る真意 (1/6ページ)

 「僕は『お坊ちゃん』と呼ばれますけど、違うんです。『超お坊ちゃん』なんです」。トヨタ自動車の豊田章男社長はそう話す。真意はどこにあるのか。「創業家の三代目で苦労知らず」とも言われるその素顔に、中日新聞の記者が迫った。1年間の連載企画をまとめた『ドライバーズシート 豊田章男の日々』(中日新聞社)より4つのエピソードを紹介しよう--。

入社3年目の1986年、元町工場時代。前列右から2人目が豊田章男社長(写真提供=トヨタ自動車)

入社3年目の1986年、元町工場時代。前列右から2人目が豊田章男社長(写真提供=トヨタ自動車)

 ※本稿は、宮本隆彦・編著『ドライバーズシート 豊田章男の日々』(中日新聞社)の一部を再編集したものです。

 「生まれや地位にかかわらず、心を開く」

 「僕は生まれはいいけど、育ちが悪い」

 豊田章男社長が以前よく使っていた「つかみ」のトークだが、ここ数年、こんなフレーズに取って代わった。

 「僕は『お坊ちゃん』と呼ばれますけど、違うんです。『超お坊ちゃん』なんです」

 章男社長と米国留学時代から40年近い付き合いがある投資顧問会社スパークス・グループ(東京)の阿部修平社長(63)の「超お坊ちゃん」を巡る解釈が面白い。「結構、意味は深い。お坊ちゃんと対比させる言葉として、豊田さんなりに使っていると思う」

両者は、どう違うのか