日立造船、洋上風力の「土台」公開 浮体式、9月から実証実験開始

日立造船が公開した洋上風力発電で海に浮かべる風車の「土台」となる浮体部分=8日、堺市
日立造船が公開した洋上風力発電で海に浮かべる風車の「土台」となる浮体部分=8日、堺市【拡大】

 日立造船は8日、洋上風力発電で海に浮かべる風車の「土台」となる浮体部分が完成したと発表し、堺市の工場で報道陣に公開した。今後、北九州港に曳航(えいこう)して風車などを取り付けた後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などとの共同事業として9月から沖合での実証実験を開始する。

 洋上風力発電は海底に基礎を設置する「着床式」と、基礎を海上に浮かばせる「浮体式」があり、今回は浮体式の実証実験として全国5例目となる。公開された浮体は鋼製で上から見ると一辺約51メートルの正方形の構造物。中央部分が空洞の「口」の字形になっており、大きな浮力を得られることから着床式より出力の大きい風車を設置しやすいという。

 実証実験は出力約3メガワットの風車を搭載し、約15キロの沖合で行う計画。3年半かけて浮体の耐久性や適切な管理の方法などを検証する。

 日立造船の藤田孝風力発電事業統括部長は「洋上風力発電は海に囲まれた日本にとって有効。コストを抑えて早期実用化を目指す」と語った。