自動車

トヨタも日産も! マツダ以外のメーカーで開発された日本のロータリーエンジン (1/4ページ)

 日産のロータリーエンジン

 ご無沙汰しました。多々イベントが続きましたが、技術会議、最新技術追っかけ、趣味友好など、このコラムに合いますか…

 そこでREに戻ります。1959年秋、ヴァンケル研究所とNSU社がREを発表しましたが、世界の自動車、2輪車、航空、汎用エンジン・メーカーたちがライセンス所得の交渉にNSU門前に市を成しました(古い形容は歳のせいとお許しください)。

 日本でもマツダの他、トヨタ、日産が自動車用、スズキとヤマハが2輪、ヤンマーが汎用にライセンスを取得しました。ホンダは興味なく、乗用車メーカーであったいすゞは、わが道を行く独自のRE研究を選びます。

 日産は1972年東京モーターショーにサニークーペ・べースのコンセプトカーを展示し、その後、テストコースにおいてメディア試乗会を開催しました。エンジンは2ローター、単室容積500ccで、マツダ(そしてトヨタ)初期と同排気量でした。マツダと異なり、NSUと同じなのは吸排気ポートがトロコイイドハウジングに開いた“ペリフェラル”型で、気化器仕様、公称120 hpでした。ちなみにマツダ・ファミリア・ロータリークーペの10Aエンジンは、常用域のトルク特性に有利なサイド吸入ポートを用い、100 hpに抑えていました。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus