オンライン&マイカーで買い物、気分はドライブスルー 米国で広がる販売の新潮流 (1/3ページ)

 米小売り最大手のウォルマートが、客がオンラインで購入した商品を、車まで運んでくれる「カーブサイド・ピックアップ」サービスを導入した。オンラインで購入した商品を、店内のカスタマーサービスでまとめて受け取れるというサービスを実施している小売店は増えてきているが、外まで持ってきてくれる店は少数派だ。買う側としては車で乗り付ければ買ったものを運んできてもらえるので、楽なうえに時間の節約になってありがたい。

▽自分の都合のいい時間帯を指定、しかも無料

 「わざわざ店に出向かなくても、自宅に配達してもらったほうが楽なのでは」と思うかもしれない。もちろんウォルマートも自宅への配送サービスを提供している。しかし配送サービスは有料だ。また、配送時間の指定は可能だが、通常1~2時間の時間帯指定となるため、その間は必ず家にいなければならない。その点カーブサイド・ピックアップなら、自分の都合のいい時間帯を指定することができる。1時間刻みの指定が可能で、たとえば午前10~11時に設定した場合、この時間枠の間ならいつ受け取りにいってもいい。しかも同サービスの利用は無料だ。

商品を確認、車に積んでくれる店員

商品を確認、車に積んでくれる店員

 ウォルマートによれば、現在13の地域で同サービスを展開しており、6月にはさらに6地域で開始するとしている。対象品目は生鮮食品を含む食品、洗剤やトイレットペーパー、健康・美容関連品などで(3万点以上)、大型家電製品などは含まれていない。最低でも30ドル分の購入が必要で、午前2時までに購入すれば同日の午前8時以降、午前10時までに購入すれば同日の午後1時以降の、同じ日のピックアップが可能だ。商品をピックアップする日は最長で3週間後まで指定できる。

実際に試してみた