日本でもクラフトビールの需要拡大 米ブルックリン・ブルワリー創業者が見通し示す

会見後に撮影に応じるブルックリン・ブルワリー創業者のスティーブ・ヒンディ氏=11日、東京都千代田区
会見後に撮影に応じるブルックリン・ブルワリー創業者のスティーブ・ヒンディ氏=11日、東京都千代田区【拡大】

 米クラフトビール大手、ブルックリン・ブルワリー(ニューヨーク市)の創業者であるスティーブ・ヒンディ氏は11日、東京都内で記者会見し、日本でもクラフトビールの需要が拡大していくとの見通しを示した。「米国では30年前まではほぼ市場に存在していなかったクラフトビールが、現在では15%程度を占めており、日本でも同様のことが起こる」と説明した。

 ヒンディ氏は、米国では「大手メーカーの大量供給の商品から、個性的なマイナーなものを求めるなど消費者の傾向が変化している」と語る。さらにビールでいえば「ホップが多く、苦みも強いクラフトに慣れると、大手の軽めのビールでは物足りなくなり、クラフトへのシフトも進んでいる」と、解説した。

 ブルックリン・ブルワリーは、日本では2016年10月にキリンビールと提携。キリンが輸入とライセンス生産し、国内でも販売を始めている。ヒンディ氏は、キリンがクラフト事業強化することを「正しい戦略だ」と評価した。

 ヒンディ氏はAP通信の記者から転身し、1988年にニューヨーク市ブルックリンで醸造所を設立。米国でのクラフトビールブームを起こしたとされる。