【ソニー株主総会・詳報(2)】5Gの展開、「課題はスマホの競争力」 (2/2ページ)

ソニーの株主総会が終了し、退場する株主ら。過去最高の更新で増配が行われたことから、厳しい質問は目立たなかった=19日午前、東京都港区
ソニーの株主総会が終了し、退場する株主ら。過去最高の更新で増配が行われたことから、厳しい質問は目立たなかった=19日午前、東京都港区【拡大】

 --平井さん(一夫会長・前社長)と吉田さん(憲一郎社長・前副社長)は良いタッグだった。吉田社長が今のタッグ相手と見ている人は

 吉田社長「平井が掲げた『感動』というビジョンは変わらないが、私はそれに『人に近付く』を付け足した。平井がそうであったように、私を中心として経営チームで企業価値を向上させたい」

 --商品サポートの問題だが、私が住む横浜のサービスセンターがなくなった。「人に近付く」経営方針と逆に、遠ざけているように思える

 高木一郎執行役「ご不便をおかけして申し訳ない。最近は製品修理の際に、購入店やネット経由、また出張引き取りサービスを利用するお客さまが増えている。こうした中、利用者が少ない一部のサービスステーションを閉鎖しているが、利便性向上は『人に近付く』の第一歩と考えており、今後もサービス充実を図りたい」

 吉田社長「ご不便をおかけしたことに、私からもおわび申し上げる」

 --イノベーションの実現には、技術開発だけでなく「爆発的に売れる」ことが欠かせない。たとえばアマゾン、フェースブック、グーグル。昔で言えばソニーのトランジスタラジオ、ウォークマンのように。営業最高益とのことだが、もっと株価が上がっても良いはずだ。それは、イノベーションによる「新しいソニーらしさ」が発揮されていないからでは

 吉田社長「おっしゃる通り、単に技術開発だけでなく、使われ、広まることが大事だ。たとえば、マーケティング領域にもイノベーションは存在する。かつてのラジオで言えば、トランジスタを開発したのではなく、それをラジオに用いて世に広めたことがイノベーションだった。今後は自動運転、AI、ロボティクスの技術をどう使うか、ユーザーに広く使ってもらえるかを考え抜いていく」

 質疑応答は約1時間で打ち切られ、取締役13人の選任などを賛成多数で可決。総会は1時間35分で終了した。

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