EV急がず「最後発の賭け」 スバルとマツダ、費用対効果見極め (1/2ページ)

SUBARU(スバル)の北米生産拠点「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ」の生産ラインで働く女性=米インディアナ州ラファイエット(ブルームバーグ)
SUBARU(スバル)の北米生産拠点「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ」の生産ラインで働く女性=米インディアナ州ラファイエット(ブルームバーグ)【拡大】

 SUBARU(スバル)車のオーナーは自然派で、他社車のオーナーよりもバイクやキャンプ、カヤックを楽しみ、米国内では排ガス規制が最も厳しい地域に住む傾向がある。スバルは生産段階で工場から排出される廃棄物をゼロレベルにし、環境に優しい企業イメージを作り上げている。ただ、スバル愛好家は好みの車種の電気自動車(EV)仕様を手に入れることはできない。

 「マーケット困難」

 同社は年内にクロスオーバー車「クロストレック」(日本名:XV)で、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHV)を投入する予定だが、EVはまだ数年先のようだ。

 スバル・オブ・アメリカ(SOA)のトム・ドール最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「われわれがEVを今導入すれば、マーケットが困難な状況で他のメーカーと競争することになる」と述べ、「この状況がある程度解消されるのを待ち、その上でわれわれは参入するだろう」と説明した。

 EVをめぐり世界的な競争が繰り広げられている中で、スバルは悠然としたペースを守っている比較的小規模な自動車メーカー群の一社だ。マツダも同様にEV導入を急いでいる様子はない。マツダからはコメントを得られなかったが、同社のガソリンエンジン車の相対的な効率性の高さが、時間をかけて取り組む余裕を同社にもたらし得るとこれまでに語っている。

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