トヨタの役員報酬、初の10億円台はルロワ副社長…豊田章男社長は3億8000万円

トヨタ自動車のディディエ・ルロワ副社長
トヨタ自動車のディディエ・ルロワ副社長【拡大】

 トヨタ自動車が25日発表した平成30年3月期の有価証券報告書によると、ディディエ・ルロワ副社長の役員報酬は前期比3億4300万円増の10億2600万円だった。1億円以上の報酬開示が上場企業に義務付けられた22年3月期以降、トヨタで10億円の大台を超えるのは初めて。グループ世界販売が過去最高を更新するなど、好調な業績を反映した。

 豊田章男社長は5800万円増の3億8千万円、内山田竹志会長は200万円減の1億8100万円だった。トヨタはルロワ氏の報酬について業務内容や責任の重さ、出身地域の報酬水準などを踏まえ「優秀な人材を確保する観点から総合的に判断した」と説明している。

 ルロワ氏はフランスの自動車大手ルノーからトヨタに転じた。報酬はトヨタ本体に加え、会長を務めるトヨタの欧州子会社分も含まれる。

 社外取締役3人を含めたトヨタ取締役12人の報酬総額は、2億3300万円増の19億1700万円だった。