三菱自、ルノーにPHV技術 新型SUVに搭載 強まる環境規制対応

PHV技術を搭載した三菱自動車の「アウトランダーPHEV」
PHV技術を搭載した三菱自動車の「アウトランダーPHEV」【拡大】

 三菱自動車が、プラグインハイブリッド車(PHV)の技術をフランスの自動車大手ルノーに提供し、2021年にもルノーが新型スポーツ用多目的車(SUV)に搭載する見通しであることが27日分かった。

 三菱自は日産自動車の傘下に入ったことに伴い、ルノーを加えた3社で企業連合を形成している。得意とする電動化技術を3社連合で共有し、欧州や中国をはじめ世界の自動車市場で環境規制が強まる動きに対応する。

 三菱自は09年、他社に先駆けて電気自動車(EV)の軽自動車「アイ・ミーブ」を量産。PHV技術ではSUV「アウトランダーPHEV」を展開し、電動化モデルで先行している。16年に燃費不正問題が発覚して経営危機に陥ったが、日産傘下で立ち直りつつあり、今後はEVやPHVの開発を大幅に強化して業績を回復軌道に乗せたい考えだ。

 一方、ルノーは欧州で排ガスの環境規制が強まり消費者のディーゼルエンジン車離れが進んでいることから、三菱自や日産の技術を取り入れて電動化を加速させたい思惑がある。

 3社連合は、22年までに新型EV12車種を発売するなどの目標を打ち出し、車両の設計や開発といった機能を段階的に統合していく。17年度には、コスト削減などで合計約57億ユーロ(約7300億円)の相乗効果があったとしている。